【BGEE】ヨシモという男について

ここ最近Xでもサイトでもずっとヨシモの話していて本当に申し訳ない…。
嚙めば噛むほど味がする男で、抜け出せなくなっています。

そんな感じでザブザブとヨシモ沼の深場を泳いでいるうち、あのイマイチ掴み切れない男の輪郭がもうちょっとだけはっきりしてきたので、自分のために記しておきます。
この男の美味しさを語り合える相手がいなくて、文字に起こさないと本当に気が狂いそうなんです…。

この記事は「本編ネタバレ」「公式設定」「公式に入れられなかったらしい?設定」「ファンメイドMODで採用されている設定」「Redditやネット上の反応」「私から見えるヨシモの良さ」「私が考えた事・妄想」などが含まれます。

なるべくそれらを区別し整理しながら書くつもりですが、伝わりにくいところがあったらごめんなさい。
書いている内容で間違っているところがあれば、思想と感想以外は訂正するのでお知らせください。

この記事は思いついたことがあれば随時加筆する予定です。

更新履歴

  • 2026.02.07 記事公開
  • 2026.02.09 ギアスについての記述の修正、その他全体の加筆

ヨシモの基本情報

まず「ヨシモってどんな男だっけ?」というのを整理します。
▶をクリックすると詳細部分が開閉します。

基本情報

BG2(SoA)/BG2EEに登場するヒューマンの男性です。
イレニカスのダンジョン2階で遭遇します

アライメント

トゥルーニュートラル(TN)

ステータス

【Str】17【Dex】18【Con】16【Int】13【Wis】10【Cha】14
トータル88

こうやってみると普通にステータス優秀ですよね。
ファイターとのデュアルクラス運用も視野に入るレベル。

職業

シーフキットの「バウンティハンター(賞金稼ぎ)」です。罠を仕掛けるのが得意な職業。代わりにシーフ技能に若干のペナルティがあります。

ちなみに初対面の時になぜか彼は「ウォリアー(a warrior with no evil intentions)」を自称します。ファイター適正ありますし、嘘じゃないっちゃ嘘じゃないが。後ろ暗い本当の職業を隠そうという意志は感じます。物は言い様ですね。

ルーツ/出身

私が覚えていて公式で明確に分かる情報は「カラ・トゥア出身」「《ヨシモのカタナ+1》を持っている」くらいです。

「ヨシモ」という名前、「カタナ」を持っている、日本語を話す(「Yokatta」や「Sou desu ne?」等)ことから、恐らくカラ・トゥア(フェイルーンの東の大陸、地球でアジアに相当する地域)の「ワ」か「コザクラ」(いずれも日本をイメージした地域)出身だと思われます。彼の特徴的な話し方や掛け声「カイィ!」含めて、ステレオタイプなオリエンタルキャラをイメージしているのだと思う。多分。

背景

When asked about his past, YOSHIMO seems disheartened that you are not already acquainted with his reputation. By his own account, he is apparently well known among people in the know, both as a daring rogue and as a dashing man about town. While the story sounds impressive, he seems ungainly for such exploits, possibly a bit more hapless than debonair. He wears it well, however, and perhaps even capitalizes on it. He seems to know that his kind of good-natured humor is well appreciated by most everyone he meets.

過去について尋ねられると、ヨシモは、あなたが彼の評判をまだ知らないことに落胆しているようだ。彼自身の話によると、彼は知る人ぞ知る、大胆な悪党としても、颯爽とした街の男としても知られているらしい。物語は壮観だが、そのような功績にしては不格好で、おそらくは優雅というよりはむしろ哀れな方だろう。しかし、彼はそれをうまく受け止め、むしろそれを利用しているのかもしれない。彼は、彼の温厚なユーモアが出会うほとんどすべての人に好まれていることを知っているようだ。

参照:https://baldursgate.fandom.com/wiki/Yoshimo

ヨシモの性格/キャラクターとしての魅力

怪しいけど、どこか憎めない男

ヨシモは口先一つで上手に世渡りする、胡散臭いけど憎めないお調子者です。

少し芝居がかった大袈裟な言葉、軽口と皮肉でのらりくらりとかわしながら、自分の正体は明かさない食えない奴。
いわゆる「Witty sidekick(機知に富んだ相棒)」というポジションのキャラクターです。

彼の話は信憑性があるのかそうでないのか分かりません。
「自分は裏社会ではちょっとした有名人物」と語ったかと思えば、一方で本編攻略に役立つ有益な助言をくれる男でもあるのです。

大袈裟な事ばかり言うので全部嘘ということも考えられますし、ちょっと誇張癖のある頼れる相棒のようにも見えます。

プレイヤーから見ると「なんかちょっと胡散臭いな…」「でもアドバイスや意見は参考になるしな~」って感じで、イマイチ掴めないけど、全てを嘘と断じるには決め手に欠ける。

彼のゲーム内の背景説明はこのように書かれています。

When asked about his past, YOSHIMO seems disheartened that you are not already acquainted with his reputation. By his own account, he is apparently well known among people in the know, both as a daring rogue and as a dashing man about town. While the story sounds impressive, he seems ungainly for such exploits, possibly a bit more hapless than debonair. He wears it well, however, and perhaps even capitalizes on it. He seems to know that his kind of good-natured humor is well appreciated by most everyone he meets.

過去について尋ねると、ヨシモはあなたが自分の評判を知らないことにひどく落胆した様子を見せます。彼自身の言葉によれば、彼は知る人ぞ知る大胆な悪党として、また街を騒がせる粋な遊び人としても知られているらしい。
話を聞く限り印象的だが、実際の彼はそうした武勇伝を成し遂げるにはいささか不器用に見え、洗練されているというよりはどこか間が抜けているように見える。しかし本人はそれを理解した上で、むしろ利用しているのかもしれない。彼は、自分の人当たりの良いユーモアが出会う人々のほとんどに好意的に受け入れられることを知っているようだ。

このように、彼は自身の「胡散臭さ」や「ちょっと抜けて見える性質」すら上手く利用しているような面があります。

ちなみに、有志日本語翻訳版だと、「~ネ」「~ヨ」というカタコト口調になっており、胡散臭さとコミカルさがより強調されています。

実はちょっとインテリ?

有志日本語翻訳版で遊んだ方にとっては意外かもしれませんが、実は彼の軽口や発言は「ただのくだらないこと」や「胡散臭さ」というよりは、言葉遊びや皮肉を交えた知的な発言も多いです。
(有志日本語翻訳版と原語版のニュアンスの違いについてはこちらの記事をお読みいただくと多少参考になるかもしれません)

彼の軽口はただ下らないことを言うというよりは、言葉遊びや皮肉を用いた知的なジョークが多いです。

例えば彼はアクション時にこんな台詞を発することがあります。

I can dance on the head of a pin as well.
針の先でも踊ってみせましょう。

この台詞は、「針の上で天使は何人踊れるか」という神学論争の背景を踏まえた言葉です。
すっごく簡単に説明してしまうと「追及の価値が無い(≒実益に乏しくバカバカしい)議題の例」として揶揄で用いられます。

ヨシモの立場で言う場合、この台詞は「彼自身の器用さのアピール」と同時に「主人公の指示へ従うことへの揶揄」も含んでいます。
「あなたが言うなら針の先でも踊ってみせましょうね」「(無茶言ってくれますね)」みたいな。

また、ヘクサートという吸血鬼のコンパニオンが「(自分は見られない太陽が)どんな様子か教えて」と要求すると、彼はこんな風に答えます。

She gathers her skirts around her, red and orange and gold, as she glides proudly over the horizon. Clouds scud past, bowing in respect, reflecting her glory back to the world. She is beautiful today—

彼女は赤、オレンジ、金のスカートの裾を翻し、地平線を誇らしげに超えてゆきます。雲は敬意を表しながら駆け抜け、彼女の栄光を世界に示す。今日の彼女は美しいーー

太陽を女性に見立てて説明するのですね。
ヘクサートはその美しい表現を聞き、結局「Stop. I’ve changed my mind.(やめてちょうだい。気が変わったわ)」と切り上げ、ヨシモは「Very well(承知しました)」と大人しく引き下がります。

※このバンタ―のやり取りからは、太陽を見られない相手にわざわざ詩的な表現を聞かせる彼の「少しの意地悪さ」と「相手の地雷の見極めのはやさ」が見えます。
ヨシモのキャラクターを考えると、純粋な優しさで教えてあげたというよりは、表現力豊かな彼の説明が太陽を永遠に失ったヘクサートにとってどう影響を与えるか、分かった上であえて雄弁に語ってみせたような気がします。

ともかく、ヨシモは裏社会でただローグ(賞金稼ぎ)として生きていたにしては、少々詩的で芝居がかった言葉や表現を好んでいるようです。

他のコンパニオンとのバンタ―でも皮肉の応酬を楽しんでいる節があるので、その場で即興で対応できる臨機応変さ、頭の回転を備えた男でもあるのです。

彼の過去については想像するしかできませんが、もしかしたら意外と育ちは良かったのかもしれませんね。それか、上手に世を渡る上で身に着けた知識の集大成なのか。
Int(知力)13を裏付ける彼の「言葉遊び」は無視できない魅力の一つだと思います。

暴かれる二面性と苦悩

本編某章で、彼に関する衝撃的な展開があります。
「彼がイレニカス(本作ラスボス)の手先であったこと」「彼はイレニカスのギアス(強制魔法)に縛られており、イレニカスの命令に背くと苦しんで死ぬことになるため、主人公を裏切らざるを得ない状況であること」を知ることになるのです。

Geas (Wizard Spell)

geas spell places a magical command upon a creature (usually human or humanoid) to carry out some service, or to refrain from some action or course of activity, as desired by the spellcaster. The creature must be intelligent, conscious, under its own volition, and able to understand the caster. While a geas cannot compel a creature to kill itself or perform acts that are likely to result in certain death, it can cause almost any other course of action. The geased creature must follow the given instructions until the geas is completed. Failure to do so will cause the creature to grow sick and die within 1d4 weeks. Deviation from or twisting of the instructions causes a corresponding loss of Strength points until the deviation ceases.

ギアスは、クリーチャー(通常は人間またはヒューマノイド)に対し、術者の指示に従って、何らかの奉仕を行うか、あるいは何らかの行動や活動を控えるよう魔法の命令を下します。クリーチャーは知性と意識を持ち、自発的に行動し、術者の言葉を理解できなければなりません。ギアスはクリーチャーに自殺を強制したり、確実に死に至るような行為をさせたりすることはできませんが、それ以外のほぼあらゆる行動を強制することは可能です。ギアスを受けたクリーチャーは、ギアスが完了するまで指示に従わなければなりません。従わなかった場合、クリーチャーは1d4週間以内に病気になり、死亡します。指示から逸脱したり、歪曲したりすると、逸脱がなくなるまで、対応する筋力ポイントが失われます。

Advanced Dungeons & Dragons 2nd Edition Wiki
https://adnd2e.fandom.com/wiki/Geas_(Wizard_Spell)

事の顛末としては結局、戦う以外の選択肢はなく、彼を倒すと心臓をドロップします。その心臓をヨシモが望んでいたイルメイターの寺院に届けると、彼に安息をもたらし経験値を得ることが出来ます。

展開としては、いわゆる「信頼していた仲間が裏切り者」だったと分かるイベントです。
普段の演技臭く少し恭しい口調も、主人公を騙すためのロールプレイの一環だったのかもしれません。

ただ、「やっぱり胡散臭い男だったんだ…」と片付けるには惜しい要素がいくつかあります。

実はヨシモは、主人イレニカスの元に主人公を連れて行くときに「傷付けずに眠らせる」という方法を進言していたのです。
また、イレニカスがその場で計画を明かすまで「こんな恐ろしいことをすると思わなかった」「殺す必要はなかったはず」だと彼は認識しており、そうイレニカスに抗議します。

つまり、ヨシモは「自分が生きるため(苦しんで死なずに済むため)」にイレニカスの命令に従うしかなく、そんな中でも最後まで「主人公を殺さなくて済む方法」を考え続けていたようなのです。

ヨシモのキャラクターを考えると「それ自体がこの場を取り繕うための口から出まかせ」「主人公を惑わせる方便」であるという意地悪な見方も出来なくはありません。
しかし、彼が最期に口にする言葉を考えると、恐らく本当にそういった事情の板挟みにあったと考えられます。

No redemptions, no second chances! Let us get this over with! I stride into the hell that Irenicus promised! Ilmater take my heart, I have no choice!

救済もなければ、やり直しもできない!これで終わりにしよう!私はイレニカスが約束した地獄に足を踏み入れる!イルメイターよ私の心を奪ってくれ、私はこうするしかないんだ!

彼が口にする「イルメイター」という神は忍耐と苦悩の神です。

イルメイター(Ilmater)(忍耐の神)
呼び名:“呻く神”、“拷問されし王”、“耐え忍ぶもの”
領域:生命、$黄昏
シンボル:赤い紐で縛られた手首

イルメイターは受難と苦しみ、忍耐を司ります。情け深さと辛抱強さで名高く、苦しむ人々の重荷を分かち、救いの手を差し伸べます。彼はトウムやティアと共に秩序にして善の神の同盟トライアド(The Triad)を組んでいます。
 彼は抑圧されたものや不当な扱いを受けるものの神です。イルメイター信徒は傷病者や飢えたものの世話をします。寺院への供物はこの世の苦しみを減らすために使われます。信徒は援助の手を差し伸べる一方で、他者を苦しめるものを止めるために暴力も辞しません。

ダンジョン倉庫/フォーゴトン・レルムの神
https://wikiwiki.jp/dndwh0/DD5_FR_deity

その神に「take my heart(心を奪ってくれ)」と祈りながら主人公に立ちはだかるわけです。私は、この言葉がその場しのぎの方便だとはとても思えないです。共に旅をした仲間に刃を向けるのは、本当に心苦しかったのでしょう。

胡散臭いお調子者の賞金稼ぎに見せかけて、実はヨシモは主人公たちの知らないところで「生きたい、苦しんで死にたくない」と「(仲間を)殺したくない」の間でずっと揺れていたんですね。
彼が祈りを捧げる神として「イルメイター(苦悩の神)」を選んだのも、きっと最後まで迷い、苦しんでいたからでしょう。

彼を「裏切り者」と評価する人もいることを知っています。
でも私には、本当にギリギリの瞬間まで一人で絶望を抱えていた、哀れな男に思えるのです。

ヨシモの美味しいポイント

ここからは私が感じたヨシモの美味しい楽しみ方です。
やっと書ける。整合確認のせいでこの項を書くまでに数時間かかった。

SoAをヨシモの視点で見てみよう!

さて、ここで問題です!ヨシモはこの旅の間中、ずっとどんなことを考えていたでしょうか?
答えですか?分かりません。分からないけれど、想像することは出来ます。

  • 主人公たちを見ている時

    よほど悪人RPにこだわっているのでなければ、人の好い面々でしょう。そんな彼らをイレニカスの元に連れて行くのがヨシモの仕事。

    みなが何も知らず笑い、闘い、時に恋愛を楽しみながら、より良い未来に向けて動くのを横目に「自分はこの面々をイレニカスの元に連れて行くのだ」と認識しながら着々と準備を進める。
    …この時ヨシモは、どんな気持ちだったでしょうね。

  • イレニカスから多少計画を知らされながら、なんとか最悪の事態を避けようと進言する時

    先ほども触れましたが、「傷付けず眠らせる」という方法は彼が進言したとイレニカスが語っています。
    「命だけは助かるように…」と思いながら、得意の口先でなんとかイレニカスを誘導しようとする健気なヨシモ。
    …この時ヨシモは、どんな気持ちだったでしょうね。

  • 食事に眠り薬を盛る算段を実行に移す時

    イレニカスに「ハーブの達人でもあり人を欺く達人でもある」と言われたヨシモ。食事に混ぜるための眠り薬を用意し、それを密かに混ぜ、無事に食べ終わるのを見届ける。
    彼は罠を得意とするバウンティハンター。実際ハーブの扱いにも長けていたと思います。そんな彼が「命を奪ってしまう毒」ではなく「眠り薬」を選んだのです。
    …この時ヨシモは、どんな気持ちだったでしょうね。

  • イルメイターに祈る時

    一行が何も知らない間、彼はきっと何度もイルメイターに祈ったことでしょう。生きていたい。苦しんで死にたくない。でも彼らを殺したくもない…。
    そんな答えの出ない苦悩の板挟みになりながら、しかし誰にも言えない秘密を打ち明けられる相手はおらず、孤独を慰めるため、イルメイターに祈ったのではないでしょうか。
    …この時ヨシモは、どんな気持ちだったでしょうね。

という具合に、SoA全編の味わいが変わってきます。

ヨシモの死後のパーティーの雰囲気を想像しても白米何杯かいけますね。
いくら冒険に慣れた主人公とて、共に旅した仲間を手に掛けるのは心が痛んだはず。いつも軽口でみんなを楽しませていたヨシモが、自らの手に落ち、物言わぬ心臓としてバックパックに収まっているのはなかなかの地獄です。
大なり小なり、主人公の心の傷になったと思います。

いやー、ヨシモ…美味しすぎる!

悲しき道化としてのヨシモ

彼のレアな台詞の中にこんなものがあります。

Haiii-ya! Heh, the tourists love that stuff.
ハイ、ヤー!フッ、観光客はこういうのが好きですな。

Whatever you need, I do it well.
あなたに必要なことは全て、私が上手くやってみせましょう。

これだけで彼の正体が見抜けるわけではないですが、顛末を知った上で見ると興味深い台詞だと思います。

1つ目の台詞「Heh, the tourists love that stuff.」からは、彼のわざとらしい「異国っぽさ」が誇張したものであること、それを彼自身が自覚していることが分かります。
「Yokatta.」「Sou desu ne?」「Hai-ya.」などの口癖は、彼なりの演出のようです。

2つ目の台詞「Whatever you need, I do it well.」は、いくつかの解釈が出来ます。
まず、ヨシモがイレニカスの役に立つには「主人公と共にいて、頼られるポジションでなければいけない」ですよね。なので、「自分はお役に立てる人間ですよ」という主人公向けのアピールの台詞になっています。

そして「主人公に迫るイレニカスの計画」を知っているヨシモの視点から考えた時、少なからず「守りたい」「あなたが知らないところで上手く取り計らっておく」という情の表明のようにも見えるのです。

みんなの前で見せる「コミカルな道化」と「イレニカスの計画から出来るだけ主人公への危険を減らそうと奔走する」裏の顔を隠し持った男。
なんと悲しき道化でしょうか。

個人的なヨシモの解釈

この項は完全な妄想と幻覚であることをあらかじめ断っておきます。

彼について日々色々な事を考え続けているのですが、こういう面があったんじゃないかな?という可能性について書いてみます。

  • 主人公への特別な情
    ヨシモにとって主人公は「自分が騙す相手」でもあり「守りたいと思う相手」でもありました。そしてイレニカスの強大な力・抗えなさを知っているからこそ、主人に目をつけられている主人公に対して「共感」「同じ(イレニカスから逃れられない)立場という視点」を持っていたのではないかと。

    理性をかなぐり捨てたオタクとしては…「主人公のこと絶対好きじゃん」!
    「眠り薬を使う」という行動は、彼が最期に出来た主人公への最大の愛情表現に思えてなりません。あ、急に発狂しだして怖いですか?すみませんここまで狂気を最小限に抑えていたもので…。(狂気をひっこめる)

    その複雑な機微や心理については別記事でも妄想しているのでよかったらこちらもご覧ください。
    【BGEE】ヨシモという男の内面を眺めたい

  • 日本語の口調・一人称など
    原語版をフルで遊んだわけではないのでこれは願望込みの解釈ですが、原語版台詞と彼の悲哀を知った上で口調を考えた時、日本語版はもう少し皮肉的な面が目立つ口調でも良かったのではないかな?と思っています。
    (とはいえ有志日本語翻訳版には大変お世話になりましたので、頭が上がりません)

    それを踏まえて弊ヨシモは「おや、どうやら罠にかかってしまったようですな?」「〇〇はご存じですかな?」「私にお任せくだされ」というちょっと独特な話し方だという解釈で二次創作を書いています。

    弊ヨシモ解釈については詳しくはこちらをご覧頂くと分かりやすいかと。
    【BGEE】ヨシモの口調について(日本語)

  • 冗談や皮肉を言わないとやってられなかったのでは
    知的なジョークや軽口、他のコンパニオンを揶揄うような人を食ったような態度のヨシモ。いくらなんでも全てが演技ではなかったと思うので、本当にジョーク好きな面はあると思います。

    でも、イレニカスと主人公の間で板挟みになり、自分の命もかかっているとなると…皮肉の一つや二つ言わないとやってられなかったんじゃないかな~とも思っています。
    (先述した「Haiii-ya! Heh, the tourists love that stuff.」や「I can dance on the head of a pin as well.」を踏まえて)

    操り人形として《生きるためならどんな汚れ仕事もやる、冷徹で合理的で計算高い面》と《主人公との間で育まれてしまった情や絆を捨て切れない、人間らしい脆弱な面》、その板挟みになりながら、抗えない現状を皮肉ってやり過ごすシニカルな面も存在していたんじゃないかなと思います。

  • 享楽的な刺激に逃げていたかも
    「どう抗ったところで命を握られている」「主人イレニカスの命令一つでいつでも死ぬ可能性がある」人間が、堅実に生きるビジョンを持つとは考えにくい。
    …というもっともらしい理由を用意した上で、享楽に逃げていたヨシモがいたらいいですね。酒、女、賭け事、煙草や薬、なんでもいいです。

    元々賞金稼ぎ、裏社会には通じていました。なので破滅的な享楽でごまかしごまかし生きていたら…美味しいですよね。彼自身ハーブの達人なわけですし。

    あ、でも悪ぶってるだけで、実は彼の心が一番安らぐ友は「道化でいなくて済む、静寂な孤独」だった…という解釈も好きです。

ヨシモの好きなところ

この項目は思い付き次第増えます。

  • うるさくて和む
    旅の傍ら、割と高頻度で喋ってくれるところ好きです。この男旅の間中ずっとペラペラと本当か嘘か分からん話してるんだろうな~って想像がはかどる。よく喋ってくれるキャラがいると物語的にも助かりますしね。

  • 普通に有能
    戦わせても強いし、荷物持てるし、開錠もそれなりに出来るし、罠設置できるし…何やらせても割と有能ですよね。ただの賞金稼ぎのスペックではない。それがまた彼の過去を想像するきっかけになったり。

  • ミステリアスさ
    嘘か本当か分からない。本心がどこにあるのか見えない。過去も分からない。誰にも言えない秘密がある男。えっちですよね?そういうことです。

  • 冷血になり切れない小悪党さ
    賞金稼ぎをしていたくせに、イレニカスに仕えているくせに、主人公を殺すのを躊躇ってしまう詰めの甘さ。だいぶ心に隙がありますよね。優しさなのか情なのか罪悪感なのか。いずれにせよその「捨てきれない人間らしさ」が好きです。
    「お前なら裏切るよね、うん」って奴が「本当は裏切りたくなくて見えないところでずっと抗っていた」のを知った時の衝撃たるや。

    これだけはずっと言い続けるつもりでいますが、ヨシモは「(自分が)生きたい」を「主人公に生きていて欲しい」が上回った瞬間があるんです。だから「眠り薬」を選んだ…。

  • 望みはシンプル
    あんなに道中「金に汚そう」な顔をしておいて、彼の本当の願いが「生きたい(苦しんで死にたくない)」だったの超ギャップで好きです。
    金のために主人公を売りそうな男なのに(もしかしたら初めはそれが理由だったかもしれませんが)、今一番欲しいのは「自由」なんですよね。切ない。

  • 危うく甘い堕落への引力
    ヨシモの弱点って「裏切りに手を染めながら、しかし同時に主人公を守ろうとする中途半端なことをし、でも結局主人公には最後まで打ち明けなかった」という、どっちつかずな行動を取る判断力(Wis)だと思うのですが。
    このタイプだと、何か物事の解決を望むとき、その場しのぎの選択をしてしまうのではないか?と。

    つまり、立ち向かう強さではなく、甘い堕落を。苦しいことを選ぶより、今この瞬間楽でいられる方を。恐怖を前に目を塞ぐことを選ぶのではないかと考えます。

    分かりやすい比較対象としてラサードを連れてきます。
    ラサードが恐怖や痛み、試練を前に「一緒に乗り越えましょう」と共に「強くなる」成長を選ぶとしたら。ヨシモはその逆で「現実から目を背けて、一緒にやり過ごしましょう」というスタンスだと思うんです。

    誰かがヨシモに泣きついたら、多分彼は「世の中どうにもなりませんな。でも、ヨシモはずっと隣にいますとも」って言うと思いませんか?(幻覚)
    危ない男ですね。依存まっしぐら。そして「誰かに頼られる」というその甘やかな堕落に、自分自身のめり込んでいそうな男ですよね、ヨシモ。

最後に

ヨシモ、めちゃくちゃ美味しい男なんです。
みなさんもBGEE(BG2/SoA)を遊んだら、ヨシモを入れて遊んでみてください。

あとささやかですがヨシモ夢を置いているので、ご趣味に合いそうでしたら召し上がれ。
【ヨシモ夢】Pleasant dreams, little bird.

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